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多分続きは書いた覚えがなかったのだけれど。
ソルカイ(♀)
「雪、止まないな」
窓の外を眺めながら、ぽつりとカイはつぶやく。
隣にいるソルは、聴いているのかそうでないのか。
目を閉じているので、もしかしたら寝ているのかもしれない。
別に答えを期待していたわけではないので、カイはカーテンを戻して、ソルの隣に座る。
リビングのソファは二人座ってもまだ余裕がある。
「このままだと、積もるかもしれないな」
「そんなに雪が気になるか?」
「なっ、何だ、起きていたのか」
返事があるとは思わず、驚いたカイはソルを見た。
「い、いや、別に、気になるわけではないんだが・・・」
「このまま雪で足止めされれば、俺はしばらくここを離れられねえからな」
「な、何で分かったんだ!?」
心の中を読み取られたと思ったカイは、大きな声を上げる。
その顔を面白そうににやりと笑うソルを見て、彼女ははっとした。
「カマをかけたな!?」
「さあな」
すっとぼけて見せるソルだが、顔がニヤついている。
面白がっていることは間違いなかった。
カイは赤くなった顔を背ける。
どちらが優位であるかは、カイでも分かるくらい明らかだ。
すると、後ろからソルが腕を伸ばしてきた。
簡単に彼の腕の中に納まってしまう。
それでも逃げようとしない自分自身が、カイには不思議で仕方なかった。
「しゃあねぇな。足止めされておいてやる」
その代わり、という言葉の続きは、聞かなくても分かる。
言葉の出ないカイの耳元に、ソルは優しく囁きかける。
「今夜はたっぷり奉仕しろよ?」
びくりと身を震わせたカイだったが。
真っ赤な顔のまま、小さく、本当にかすかに、首を縦に振った。
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