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当日お越しいただきました方、お話させていただきました方、本当にありがとうございました!
何か調子こいて声かけに行ったりとか、ほんと不審者すぎてすみませんです。
戦利品もいっぱい買ったし!
ゆっくりと本を眺めるめくるめく日々の始まりですな!
お礼になるかは分かりませんが、続きに覇姜SS載せましたー。
駄目な方はお気を付け下さいまし。
捕らわれの身
「姜維…」
夏侯覇が低い声で姜維の名を呼ぶ。
いつもは明るく、おひさまのような表情だが、今は違う。
恐ろしく真剣で熱のこもった視線が、姜維に絡み付く。
その瞬間、姜維は思った。
――――ああ、この人にはかなわない。
仕事の最中だった。
最も、公務の時間ではなかったのだが、昼間まとめきれなかったものを整理して、ひとつひとつ片付けていかねばならない。
時間は有限だ。
一秒だって無駄にはしたくない。
それなのに。
手を捕まれたら、一緒に心までとらわれてしまった。
座っている姜維に、その傍らに立つ夏侯覇。
じっと互いの目を見つめ合う。
そのまま夏侯覇の上体が傾いて……まるでそうなることが当たり前のように、唇が触れ合った。
しっとり重なる感触は、全てを忘れさせる。
「ん…」
激しい口付けではない。
触れるだけ。
しかし、確かめるように何度も重ねられればたまらない。
「ふぁ…」
思わず口を開いてしまったところを、待っていたとばかりに、夏侯覇の舌が姜維の口内を犯す。
くちゅと濡れた音と熱い吐息が、夜の静寂に広がっていく。
しばらく経ってから、夏侯覇が濡れた唇で低く問う。
「良いか?」
何が、なんて言葉は必要ない。
それが何を指しているのか、あえて言葉にせずとも分かっていた。
「はい」
口づけされたまま、姜維はくぐもった声でそう返す。
それで十分。
それでもう、捕らわれの身。
「んっ…」
見た目とは裏腹に、容赦ない手が姜維の体の線を沿う。
いやらしく。
ゆっくり、じらすように。
この手に、この唇に、この人自身に。
今夜も翻弄されてしまうことは、姜維自身分かっていた。
でもそれを選んだのは自分。
彼の全てを受け入れたいと願う。
艶を含んだ夏侯覇の瞳に、惚ける自分の顔を見て。
姜維は素直に身を委ねた。
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